大宰府の背後に控える大規模古代城郭。
筑前大野城
所在地
別名
福岡県太宰府市坂本
:なし
築城者
築城年
:未詳
:(665)


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■古代の巨大城郭

 近年で大野城と言うと、竹田城のフォロワーのような越前大野城が有名ですが、越前ならぬ筑前にある大野城は、大規模な古代城郭として国の特別史跡に指定されており、全く異質の魅力を保っています。
 大野城は、白村江の戦で大敗した倭が、唐・新羅の侵攻のあることを予想して築いたものでした。その外周は土塁と石塁によって防御されていたと見られており、現在も断片的にその遺構が残されていますが、まずその延長がかなり長大です。1日がかりで近隣の山中をハイキングする用意があるならともかく、それらをつぶさに見て回ることはなかなか現実的ではなく、また山中に点在する遺構を一挙に拾い集めるのも難しいほどです。そこで今回は、最も目ぼしいものの一つだと思われる大石垣に狙いを定めて訪問しました。

■失われた遺構

 この時使った道は、九州自然歩道の一部で、そこそこ整備されたハイキングコースでした。大宰府政庁跡から大石垣までは歩いて30分ほどでしたが、普通の山道だったらもう少し時間がかかっていたような気がします。ちなみに大石垣があるのは、城跡のある四天王寺山の頂とほとんど同じほどの高さなのでした。
 残念なことに、石垣は十年ほど前の豪雨の際に崩壊しており、現存する部分がほとんど残っていないようなありさまなのだそうです。いちおう、復元は試みられたものの、かなりの難事業だったらしく、往時の様をそのままに再現することはできなかったと、現地で語られていました。新たに積み直された物と言う先入観があるためか、ロックフィル式のダムを連想させるそれは、作り物感が強く、言い知れぬ寂寞感を呼び起こすものとなっていました。

(2018年06月14日 初掲)









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